カオス

カオス・ファブリックは、短い間だけ音楽シーンをにぎわせた変なバンドだった。メンバーそれぞれが違う音源を聞いて育っていたため、いつもバラバラな音が出てしまっていた。しかし、その不協和音こそが彼らの独自性となり、一定の評価を得てデビュー曲をリリースすることができた。しかし、一発屋的な存在だったため、短い期間で解散することとなった。最後に残されたのは、解散ライブでの野外演奏という形であった。その時、メンバーたちは全く曲がそろっておらず、そのまま無音状態で解散が宣言された。